どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
北日本新聞社
私たちの主食として欠かせない米は、異常気象の影響による収穫量の減少や、担い手不足といった課題を抱えています。「TOYOTA SOCIAL FES!! 2025」は、豊かな田んぼを未来に残すために何ができるかを考えてもらおうと、9月6日㈯、富山市の大久保ふれあいセンターと周辺の田んぼで開催。約100人が参加し、稲刈り体験や、わらを使ったクラフト作りなどを通じて、農業について理解を深めました。
今年は環境に優しい伝統的な農法で米作りに取り組む富山国際大学と連携して実施しました。まずは座学があり、富山市農業水産課の宮内俊貴さんが、環境負荷をできるだけ低減する有機農業について講話。有機農業が、地球温暖化の防止や生き物が多い田んぼや畑づくりにつながることを話しました。続いて富山国際大学のマーク・フランク准教授が、伝統的な方法での米作りについて説明しました。
座学の次は田んぼに移動しました。青空の下、稲穂が日差しを浴びて黄金色に輝いています。参加者は、刈り取り方を教わると、さっそく体験。鎌で稲を刈っては根元をわらで縛り、天日干しするための稲架(はさ)に掛けていきます。流れる汗をタオルで拭いながら、協力して作業を進めます。普段食べているお米が、どのように作られているのかを学ぶ貴重な機会となりました。ワークショップでは、「わらほうき」を作りました。わらは米を収穫した後に残る茎や葉の部分を使います。わらは肥料や燃料など様々な用途があり、稲が私たちの暮らしに身近な存在であることを学びました。
活動の後、参加者からは「初めて稲刈り体験をして楽しかった」「有機農業について理解を深めることができた」などの声が寄せられました。富山県は、耕作地に占める田んぼの割合が約95%と全国トップクラス。しかし近年では、農業従事者の高齢化や担い手不足により耕作放棄地が増加し、景観の悪化だけでなく、生態系の乱れや環境への影響も懸念されています。こうした課題に向き合うためには、一人一人が現状に向き合い、自分事として考えることが大切です。私たちの住む美しい富山を守り、次の世代へつないでいくために、まずは自分にできることから始めてみましょう。
◆主催:北日本新聞社
◆後援:富山市、とやま環境財団
◆協力:富山国際大学
◆企画・制作:北日本新聞社メディアビジネス局