どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
京都新聞
ミツバチによる作物の受粉は、生物多様性や食物生産において重要な役割を果たしています。9月6日(土)に開催した「TOYOTA SOCI AL FES‼京都会場」では、約100人が参加し、ニホンミツバチの巣箱内部の観察や採蜜などを通して、その生態がもたらす自然の恵みを学びました。
京都先端科学大学の坂本文夫名誉教授が、ニホンミツバチの生態や役割についてクイズ形式で解説。ニホンミツバチは、日本在来の野生種で、病害虫や天敵のスズメバチなどに強く、耐寒性に優れています。おとなしい性質のため、むやみには刺しません。日本の自然環境に適応しているので、放任でも飼育できるのが特徴です。
京都亀岡キャンパス内にある巣箱の内部観察では、巣箱に密集したニホンミツバチを至近距離で見ることができました。また、5段に積み上げられた別の巣箱の最上段をワイヤーで切り取り持ち上げると、たくさんのニホンミツバチが飛び回り、新鮮な蜂蜜が垂れる様子に参加者からは驚きの声が上がりました。観察後は、トヨタの電動車「RAV 4 PHEV」の電気を利用したホットプレートで温めたミニパンケーキに、ニホンミツバチの蜂蜜をかけて試食しました。ニホンミツバチは可動式巣板の巣に蜜を貯めず、採蜜のたびに巣を壊すため、セイヨウミツバチに比べて蜂蜜の生産性が低いので、貴重な体験になりました。さらに、当日採取した巣箱の巣板から直接スプーンですくって蜂蜜を味わう体験もあり、参加者は「香ばしくておいしい」と頬をほころばせていました。
世界の作物上位100種のうち75%が花粉媒介昆虫に依存しており、そのうち80%がミツバチの力を借りています。もし、地球上からミツバチが姿を消してしまえば、多くの野菜や果物の生産が困難になります。ミツバチの生息環境を守り共生することは私たちの未来に大きな影響を与えます。坂本教授が講義の中で紹介した「自然の中で最も小さな存在が、最も大きな影響を与えることができる」(レイチェル・カーソン)という言葉が示すように、今回の取り組みは、未来の環境を考える大切なきっかけとなりました。
◆主催:京都新聞
◆後援:京都先端科学大学 バイオ環境学部
◆協力:株式会社京都ニホンミツバチ研究所
◆企画制作:京都新聞COM