どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
神奈川新聞社
10月18日、鶴見川河川敷で自然環境を再生・創出する活動TOYOTA SOCIAL FES!!2025 in 神奈川「かながわ環境保全プロジェクト」が開催されました。環境の汚染や外来植物の繁殖など長年にわたり課題を抱える鶴見川で、参加者は河川敷のクリーンアップや在来種の植栽作業などに取り組み、体験を通じて環境再生の大変さや大切さを学びました。
会場となった河川敷は、NPO法人鶴見川流域ネットワーキングが2012年から外来種の駆除作業や在来種の植栽に取り組み、かつての川辺の風景を取り戻す活動を続けています。参加者は準備体操のあと、空き缶やタバコの吸い殻、風で飛ばされてきた町のゴミの回収作業に励みました。在来種であるヤブカンゾウの植栽も行い、約3百の株を植えました。ヤブカンゾウは鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるだけでなく、昆虫を呼び寄せ、さらに外来種の繁殖を抑える働きもある〝一石三鳥の花〞として知られています。また、鶴見川に生息する生きものを紹介する「鶴見川わくわく水族館」も披露されました。
当日は夏日となり、参加者は汗をかきながらも笑顔でゴミ拾いや、株の水やりでのバケツリレーを楽しんでいました。横浜商科大学3年生の2人組は「今日植えた株が咲くのが楽しみ」と笑顔で話しました。小学生の子どもと参加した保護者からは、「商業施設より、自然の中で過ごす方が好きなのでこういうイベントはうれしい」、「川の生きものや自然と触れ合える機会が普段ないので、子どもはもちろん、私も学びが多い」と、親子で充実した一日となりました。
同法人代表理事の慶應大学岸由二名誉教授は「外来植物の駆除作業が終わり、今後はガーデニングできれいな多自然の緑を広げ、防災に役立ち、子どもたちの遊び場にもなる河川敷にしていきたい」と話しました。すでにヤブカンゾウやハマカンゾウなど約2万株が植栽された河川敷に、さらに3万株まで増やす予定とし、「再来年の国際園芸博覧会が開催される頃には、鶴見川を渡る電車からオレンジ一色の車窓を楽しめるようにしたい」と目標を語ると、参加者から「楽しみ!」という声と拍手が沸き起こりました。鶴見川の河川敷風景が名所になる日も遠くないかもしれません。
◆主 催:神奈川新聞社
◆共 催:特定非営利活動法人 鶴見川流域ネットワーキング
◆後 援:国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所、横浜市教育委員会
◆企画制作:神奈川新聞社 東京支社