どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
福井新聞社
10月4日、楽しみながら環境を守る意識を育てるイベント「TOYOTA SOCIAL FES!!」があわら市の「波松ステイ」で開催されました。あいにくの雨の中、約110名がプログラムに参加しました。予定していた波松海岸での清掃活動はできませんでしたが、地球温暖化を防ぐ取り組みや漂着ゴミなど、身近な環境問題への対策について学び、福井の未来のために何ができるかを考えました。
13回目となる今年のイベントでは、「トヨタモビリティパーツ福井支社」の福岡勝さんによるカーボンニュートラル講座が開かれました。カーボンニュートラルとは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を吸収量で差し引き、実質ゼロにする取り組みです。例えばエコバッグも製造の過程で二酸化炭素が排出されるため、必ずしも環境に優しいとは言えません。しかし、植林や回収技術でバランスを取れば本当のエコにつながります。福岡さんは、「製造から廃棄まで環境への負担を意識することが、排出削減の鍵になる」と語り、参加者たちは環境保全の理解をより深めました。
環境への意識を高めた後は、流木アート、レジンアクセサリーづくり、塩づくり、エコキャップアートの4つの体験に分かれてSDGsの活動に挑戦しました。塩づくり体験では、波松区長・坂井優さんが海水からどれくらい塩が採れるかクイズを出題。子どもたちは、火にかけた海水を木ベラで混ぜて実際に塩を作り、答えを確かめていました。また、漂着ゴミの影響で、きれいな海水をくめる場所が減っていることも学び、海の環境を守る大切さを実感しました。出来た天然塩は、新鮮な野菜に付けて試食。「まろやかな塩味で美味しい」という声が飛び交っていました。
最後は、完成したエコキャップアートの前に全員が集合。キャップのリサイクルがなぜ発展途上国へのポリオワクチン寄付に繋がるかイラストを見ながら学び、身近な資源の再利用が社会に役立つことを知りました。参加者たちからは、「海の現状を知れて良かった」「子どもと楽しくSDGsについて学ぶ良い機会だった」といった感想が寄せられました。そのほか、「子どもたちが安心して暮らせる未来を残すために、節電などエコ活動に取り組み温暖化を防ぎたい」と前向きな意見もあり、環境に配慮した行動を日常に取り入れていきたいという意識の高まりが印象的でした。
◆主 催:福井新聞社
◆協 力:波松ステイ、伸海エンジニアリング、あわら市
◆企画制作:福井新聞社