どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
山口新聞社
7月5日の舞台は下松市笠戸島。海開き前のはなぐり海水浴場に約250人が集まってくれました。山口県を含む九州北部地方は観測史上最も早く梅雨明けしたため、暑さ対策をした上での開催となりました。養殖が盛んな笠戸島では、2022年に赤潮の影響で8万匹を超えるトラフグが、24年には海水温の上昇で6千匹を超える特産の「笠戸ひらめ」が犠牲になりました。環境の変化が関係しており、活動を通して「なぜ」を考えました。
まずはみんなで海岸のゴミ拾い。70袋分を集め、食品容器やカキ養殖のパイプが目立ちました。県の清掃船の実演では、海面ゴミに見立てた色付きペットボトルを100本浮かべ、回収する様子を見学しました。休憩時間には、FCEV車「MIRAI」の給電でかき氷機を動かし、かき氷が振る舞われ、人気を集めました。お待ちかねの稚魚放流では島内の市栽培漁業センターで育てたヒラメとマコガレイの稚魚計約1000匹を子どもたちが中心になって海に放しました。
駐車場には環境学習とゴミアートのブースが並びました。下松、下松工業、華陵3高校と下松デンタルアカデミー専門学校、周南公立大学やほしふるまちの子どもエコクラブ、徳山海上保安部が出展し、脱炭素の研究発表や歯ブラシのリサイクルなど専門性を生かした展示、ワークショップで参加者を集めました。ゴミアートは、海岸清掃で拾ったゴミから使えそうな素材を選び、事前にイルカなどの下絵を描いたキャンバスに貼り付けていきました。完成した作品は後日商業施設で展示し、多くの人の目に触れました。
主催のNPO法人プロジェクトFくだまつは2023年設立で、魅力あるまちづくりの推進やSDGsを柱とした地域の子どもへの教育事業を行っています。今回は「下松の美しい海を守り、次世代へ」と、地元の高校生や大学生と一緒に初めて開催しました。娘と参加した父親は「海が好きで、海や自然を守るため、身近にできることから始めたい」フェスの動画を撮影した高校生は「笠戸島の豊かな自然は下松の大きな魅力。きれいな海を発信したい」活動で参加者一人一人に芽生えた思いは、着実に広がっていき、下松を、山口を美しくしていきます。
◆主催:NPO法人プロジェクトFくだまつ
◆後援:山口県、下松市、下松市教育委員会、下松市上下水道局、山口県漁業協同組合周、南統括支店、山口新聞社
◆協力:徳山セントラルロータリークラブ ほか