どんな時でも、
私たちを癒やしてくれる地域の自然。
その恩返しをするために
TOYOTA SOCIAL FES!!が、今年も開催されます。
楽しみながら自然を守るという想いのもと、
2012年に日本全国47都道府県で始まったこの活動。
12年間で10万人以上の方に参加いただきました。
みんなで地域に集まって、自分たちの手で。
さぁ、自然を守るを、一緒に楽しく。
TOYOTA SOCIAL FES!! Presents
南日本新聞社
「TOYOTA SOCIAL FES 鹿児島」は、鹿児島県の美しい自然を守る活動に取り組んでいます。今年は10月に姶良市の重富海岸で「干潟の大運動会」を開きました。参加した約80人は干潟で泥だらけになりながら、競技やゴミ拾いなどを通じて、多様な生き物を育む錦江湾やSDGs(持続可能な開発目標)について学びました。
重富海岸は2012年、霧島錦江湾国立公園に加わった豊かな海の生き物の宝庫です。干潮時には約53ヘクタールと湾内最大の干潟が姿を現します。海と陸をつなぐ干潟には300種以上の生物が生息し、魚や鳥のえさ場でもある「うみのゆりかご」として、海の水質浄化や生物多様性を支えています。この日はNPO法人「くすの木自然館」の浜本麦さん指導のもと、砂山作り「掘って運んで積み上げろ!」やバケツに海水をくんで大きなバケツにいるアヒルの人形を救出する「バケツリレー」などに挑戦しました。イベント開始時は松林の近くだった波打ち際が潮が引いてどんどん遠くなる中、子どもたちは持ち前のパワーを発揮。はね上げた泥が顔に付いたり、ぬかるみに足を取られたりしながらも、懸命に干潟を走り回りました。最後に漂流物などのゴミを拾って回り、干潟の環境保全に一役買いました。
会場ではPHEV(プラグインハイブリッド車)「クラウンエステート」が大活躍。高圧洗浄機の電源としてミストを発生させ、手や足についた砂を落とすなど、参加者の活動を支えました。鹿児島県内は台風による停電被害に見舞われることが多いだけに、非常時の電源としても注目を集めました。
競技の合間にゴカイの仲間で絶滅危惧種のムギワラムシの巣や、マメコブシガニを見つけて大喜び。「いろんな生き物を知ることができて楽しい」と干潟を掘って探しました。参加者には親子連れに交じって、身近な環境に関心の高い大学生の姿も。鹿児島大2年の中村瑚々釆(ここあ)さんは「ゴミ拾いも、みんなで取り組むと楽しいし、海の生物のためにもなる。今回の体験を自分たちの周りの環境について考えるきっかけにしたい」と満足そう。浜本さんは「今回の体験を通じて身近な環境に興味を持ち、この豊かな干潟を次の世代に引き継いでほしい」と期待しました。
◆主 催:NPO法人くすの木自然館、南日本新聞社
◆後 援:姶良市、姶良市観光協会
◆企画制作:南日本新聞社営業局